ブログを見ていただいている皆様ありがとうございます。かなり久しぶりの更新です。
今回はQGISで規則的な点群を作成する方法を紹介していきたいと思います。
ポリゴンのデータなどを規則的に作成したい場合はこちらをどうそ。
QGISでは、上のタブ「ベクタ」→「調査ツール」→「規則的点群(regular points)」を使用して作成することができます。
「規則的点群(regular points)」を選択すると、以下のように設定画面が表示されます。
作成範囲
規則的点群を作成したい範囲
レイヤから計算
プロジェクト内のレイヤを指定して範囲を指定(選択したレイヤの座標系となります)
レイアウトマップから計算
作成したレイアウトの範囲(レイアウトの座標系となります)
ブックマークから計算
作成した空間ブックマークの範囲(作成した空間ブックマークの座標系となります)
現在のキャンバス領域を利用
現在表示されているマップの範囲(プロジェクトの座標系となります。)
キャンバスに描画
マップ内で範囲選択(プロジェクトの座標系となります)
点の間隔/数
点と点との間隔を指定
出力座標参照系(CRS)の単位によるのでWGS1984では度単位になってしまうので、平面直角座標系等を指定し、メートル単位にすると作成しやすいと思います。
左上角からの切込み量
点をどの程度ずらしたいかで値を入力します。メッシュポリゴンと位置を合わせるなどの使い方ができると思います。
点の間隔をランダムにずらす
このチェックボックスをオンにすると規則的な点群ではなく、ランダムな点群となります。
点の間隔を使う
このチェックボックスは「点の間隔/数」の値を指定します。
オンの場合、点ごとの間隔として「点の間隔/数」の値が認識されます。通常はこちらで使用する場合が多いと思います。
下記の画像であれば、点と点との距離が10,000メートルとなります。
オフの場合、点ごとの間隔として「点の間隔/数」の値が認識されます。
下記の画像であれば10,000メートルではなく、約10,000個の点群が作成されます。選択した範囲によって10,000個前後の点群となります。
出力の座標参照系(CRS)
出力したい座標系を指定します。作成範囲と合わせる場合が多いと思います。
規則的点群(regular points)
一時レイヤでも作成できますが、右のボックスを選択して保存先を指定します。
アルゴリズムの終了後に出力ファイルを開く
終了後にレイヤに結果が追加されます。
結果は以下のマップのようになります。とても便利な機能なので覚えておくとデータ作成の際に役に立つと思います。